平成28年度近畿双松会総会

平成281127日(日) 正午〜PM345分 
於:大阪市北区堂島 中央電気倶楽部5F


夜来の雨に参加者の出足が心配されましたが、今年もご来賓や学生ゲスト(66・67期)を含む116名もの多数のご出席をいただき、盛大に平成28年度の総会・講演会・懇親会を行いました。(参加者名簿)
本年は2週間前の11月12日(土)に松江でおこなわれた母校創立140周年記念総会懇親会の盛会を受けて、近畿の会合も取り分け賑やかなものとなりました。
140周年を記念して、作曲家をめざす生徒により編曲された「校歌140周年記念バージョン」(H28.6.12(日)、松江プラバホールでおこなわれた音楽系4部(吹奏楽、合唱、弦楽、筝曲)合同開催の平成28年度定期演奏会で披露)も、BGMとして会場に流れ、いやが上にも気分が盛り上がる中での開会となりました。
(1)第一部:2016(平成28)年度総会(以下、式次第参照)
 総会は三好資子副会長(20)の司会で始まり、物故者の方々への黙祷、松本耕司会長(16)の開会挨拶に続き、河原一朗双松会副会長(23)、泉雄二郎松江北高校校長(26・理5)から、それぞれご来賓の祝辞をいただきました。ともに直前11月12日(土)に盛会裡におこなわれた母校創立140周年記念式典に触れられ、会員皆様への感謝と今後も変わらぬご支援を要請されました。
 総会議事は、松本耕司会長(16)が議長となって、活動報告、会計・監査報告、2年に一度の役員の改選報告がなされ、それぞれ満場一致で承認されました。
(2)第二部:講演会
本年度は、清原正義兵庫県立大学学長(16)に、「大学は変わるか?・・兵庫県立大学の試みと学長の苦労話」題して講演をいただきました。現在の大学を取り巻く問題にはどのようなものがあるのか、その中で大学が果たしていくべき役割は何か、そのため学長としてのどのような苦労があるかなどの興味深い内容に加え、母校愛、郷土愛に満ちたお話に、出席者一同、耳を傾けました。詳細については、今春発行される会報に掲載しますので、それまでお待ちください。
また、休憩の前には、昨年初めて試みた参加者全員を一枚の写真におさめる大集合写真に皆さんの協力をいただいて取り組み、昨年以上のショットを得ることができました。
(3)第三部:懇親会
 第三部は松本潤副会長(23)の名司会の下、あらためてご来賓・ゲストを拍手でお迎えした後、双松会金平憲幹事長(16)のご発声で「乾杯」しスタートしました。
 歓談も佳境に入った頃、本年度の学生ゲスト(66・67)3人の皆さんに壇上に上がっていただき、フレッシュな自己紹介に、皆で歓迎の大拍手を送りました。双松会校内幹事の堀江玲美先生(62)からは3人に関係の深い先生から預かってきていただいた激励のメッセージが一人一人に手渡されました。また、堀江先生からは「勉強がいそがしいと思うけど。朝日が昇ったら起きる、夜はちゃんと寝て、社会人になったらしっかり働けるように健康な身体をつくってほしい」との、心あたたまる励ましをいただきました。

続いて、本年高校日本一になった二人の生徒のお待ちかねの映像・・・、一人は百人一首かるた読み手部門の寺井萌乃さん、「難波津に咲くやこの花冬ごもり 今を春べと咲くやこの花(王仁)」、「ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは(在原業平朝臣)」の二つの歌が紹介され、その清澄な歌声に会場は魅了されました。
さらに、陸上女子800m日本一の福田翔子さんの力走の映像、走り終わって立ち上がれない姿に感動の拍手が送られました。(福田選手の記事は別掲
140周年を飾るにふさわしい生徒の活躍の紹介に、会場も沸き立ちましたが、百人一首部の部長だったという堀江先生に、司会がナマ声でのご披露をお願いしたところ、即興で「難波津に・・」を歌っていただき、会場からのアンコールに応えて、さらに「淡路島通ふ千鳥の鳴く声に いく夜寝覚めぬ須磨の関守(源兼昌)」、「これやこの行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関(蝉丸)」の二曲を美声でご披露いただき、拍手喝采に包まれ、会場のボルテージも一気に上がりました。

続いて会員のスピーチは、元文部科学省ご勤務で、この春から吹田の大和大学に工学部を設置するため関西勤務となった泉紳一郎さん(24・理3)から、関西生活を楽しみにしているという新任のご挨拶をいただきました。
次いで元芦屋高校校長、神戸松陰女子大学教授として長く理科教育に携わってこられた加藤巡一さん(14)から、70歳の大学定年を機会に自分ができることは何かと考えた結果、現在の小学校教育では理科の実験が準備がかかり危険だとして避けられていることから、これではならじと阪急六甲駅前に一室を借りて、小学生対象に少人数での理科の「実験広場」を年金も投じて運営しているという、感銘を受けるお話をいただきました。(加藤さんは、2016春の叙勲で長年にわたる学校教育に関する功労から瑞宝小綬章を受章)
また、「国宝松江城秘話 誇り高きのぼせもん」の著者で松江から駆けつけていただいたゲストの山口信夫さん(奥様が16期双松会員)から、何故、今、松江城が残っているのか?全国で12城しか残っていないお城の中で、松江城だけがただ一つ、明治8年、廃城、売却の危機を乗り越えて、元藩士高城権八を中心とする市民運動の結果で残ったことを知らない市民が多すぎることを残念に思ってこの本を書いた。是非、後世にそのことを語り継いでいただきたいというお話を頂戴しました。山口さんには松江城周辺で歌われたなつかしい「オンジョ取(釣)り」の歌も美声でご披露いただきました。有り難うございました。
更に、元東福寺宗務総長の青木謙整さん(5)から、東福寺にある紅葉2千本を朝日テレビの久米宏の番組でライトアップで放映したところ拝観客も収入も一挙に増え、「もみじ和尚」と呼ばれるようになったお話と、東福寺にお出での際は是非ご一報をと、ユーモアを交えてご紹介いただきました。

こうして、例年にも増して話題も豊富だった本年度の総会懇親会も、名残りは尽きぬ中、いよいよエンディングとなり、全員参加で校歌二曲を斉唱した後、万歳三唱のご発声を、田中一男幹事(11)にお願いし、宍道湖一周で2・3年連続学年1位だったお話も披露いただきながら、力強く音頭をとっていただき、無事にお開きとなりました。
なお、青木さんから、自分は「万歳和尚」とも呼ばれているとして、正しい万歳三唱の作法のご指導がありました。ポイントは二点で、@三唱のつど、右足を半歩前に出す。A手のひらを前に向けて上げると「降参」になるので、それだけはしないこと、です。皆さん、来年への宿題といたしましょう。

今年も松本潤副会長(23期.近畿安来会の会長就任が予定されていることから近畿双松会は常任幹事に役職変更)の、準備の行き届いた、かつ軽妙洒脱な名司会のお蔭で、楽しく過ごすことができたことを最後に付記して感謝に代え、報告を終えます。
以上

■総会・講演会・懇親会を支えていただいた皆さんを下記に紹介し、御礼に替えます。
(敬称略)
(敬称略)
○総括:渡辺悟(20)
○第一部司会:三好資子(20)
○第二部司会:松本耕司(16)
○第三部司会:松本潤(23)、補佐 福間則博(26)・松村聡(26・理5)、新宮富美子(27)
○中央電気倶楽部担当:松本潤
○受付・会計:池田喜美代(19)、三好資子・物種慶子(20)、鶴羽孝子(22)、新宮富美子・木田京子(27)、藤本斉子(32)、冨岡幸子(35)
○会場設営・案内:梅木隆志(16)、岩田一志(19)、小数賀健二(20)○来賓担当:松本耕司、渡辺悟 
○スライド制作:押田良樹(11)
○映像音響・録音・照明:松村聡、宍道弘志(31)、浅沼吉正(32)
○カメラ:岡久夫(17)、小田一美(18)、内藤善夫・村田貢(22)、安達宏昭(43) 
○書籍販売:大浦綾子・大浜緑・木山洋子(22)

平成28年行事アルバム


当日の写真
1.プログラム編(動画あり)
2.懇親会テーブル編
3.懇親会スナップ編

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