高校総体応援記
母校の後輩を応援しようと近畿双松会会員有志が長居陸上競技場へ集結しました。
8月6日大会第5日目、陸上女子100mハードルに期待の中山ゆかり選手が出場します。
中山選手は昨年の全国総体で4位入賞、今年に入ってからは5月の県総体で14秒24、6月の中国高校選手権では14秒04といずれも大会新で優勝、7月に島根県で行われた日本ジュニア選手権でも14秒10で4位入賞という成績を収めています。持ちタイム14秒04は今回の出場選手の中でも第3位にランクされるもので、決勝進出、3位以内入賞も十分期待できます。
応援に駆けつけたのは松高5期の寺本氏、北高4期松本氏、女性陣は北高3期二階堂さん(旧姓糸賀)、北高5期木島さん(旧姓中村)、この4人は陸上部OBです。他に北高8期渡辺氏と松高11期の記者押田、計6人でいずれも母校愛に燃える面々です。記者は母校の後輩を応援するのはあの甲子園センバツ出場以来、陸上競技を応援するのは初めてです。巨大な長居陸上競技場に圧倒され戸惑いながら携帯で松本氏と連絡を取り合い何とかゴール近くのいい場所に腰を据えました。さて、予選は全部で8組、各組の2位までプラスタイム上位者8名の24名が準決勝に進みます。中山さんは第二組、余裕の走りで(と見えました)沖縄の選手に次いで14秒34のタイムで2位。余力をもって予選通過、準決勝進出です。予選の中では7番目のタイムです。予選1位は埼玉栄高校の川舩選手で13秒87、優勝候補で日本ジュニアチャンピオン北海道恵庭北高校の寺田明日香選手は14秒02で2番目でした。
松本氏は「中山ゆかり頑張れ」とプリントしたダンボールを持参して掲げていましたが果たして中山さんの目にとまったかどうか。でもゴール後の中山さんに声を掛けるとにっこりと笑っていました。写真班としてはこのシーンを撮らなければいけないところでしたが、技術未熟のため撮れませんでした。この日は真夏の太陽が照りつける炎暑で、中山さんのレースが終わると皆日陰のスタンドに避難しました。
準決勝までの間、男子4×400mR準決勝があり、大社高校が出たので応援しましたが惜しくも3位で決勝進出はなりませんでした。
さて準決勝です。24名が3組に分かれて出場します。各組2位までプラスタイム上位2名が決勝に勝ち残ります。中山さんは第3組です。予選トップの川舩選手は1組で13秒67、寺田選手は2組で13秒61といずれも実力を発揮、それぞれ1位で決勝進出を決めました。さて、12時40分、緊張のうちに第3組のスタートです。選手紹介で「第6レーン中国チャンピオン中山ゆかりさん」というアナウンスを聞き、先輩として誇らしくまた心強く感じました。スタートでフライングが続き何か悪い予感が。3度目の号砲でスタート、中山さんのスタートはよく順調にハードルを越えて行き8台目を跳んでトップに併走していました。しかし9台目で僅かに抜き足をハードルに引っ掛けブレーキがかかって3位でのゴールとなってしまいました。タイムは14秒20、果たして3位以下の中で上位2名に入れるか皆ハラハラしながら発表を待ちました。しかし、14秒11、14秒13、14秒17の選手がいて残念ながらあと1歩というところで決勝進出はなりませんでした。
しかし、中山さん本当によくやった。OB、OGをこれだけ熱くしてくれたのですから。
長居の駅前で残念会の昼食をして折角だから決勝まで見ようと、不謹慎ながら一杯機嫌で再び競技場へ戻りました。決勝は予想通り寺田明日香選手が13秒54の大会新記録で優勝、2位は川舩愛美選手で13秒71でした。中山さんの14秒20は4位に相当するタイムだったので惜しまれます。
そのあと注目の須磨学園小林祐梨子選手の出場する3000M決勝があるので引き続きスタンドに残りました。小林選手は最初からほとんど独走態勢、力強く美しいフォームに魅了されました。
炎天下のトラックに日頃の苦しい練習の成果を全力で出しつくそうと健闘する高校生の姿に感動を与えられた一日でした。
中山さん、これからも是非頑張って先輩・後輩達を元気付けてください。
予選スタート前の中山選手
声援を送るOB、OG
準決勝、力走する中山選手 左から4人目