■来賓ご挨拶
松江北高校校長 小山理久(28)
皆様、こんにちは。
ご紹介のとおり、泉前校長の後任として松江北高の校長に就任しました小山と申します。私は28期ですので、北高が川津にあった時の最後の卒業生でございます。
金津双松会長のお話にもありましたが、昨年の設立140周年式典へのご協力、真に有難うございました。
ご寄付いただきました「世界の人たれ!北高生基金につきましては、これを有意義に使わせていただくよう考えております。一、二ご紹介しますと、短期留学を志す生徒への費用補助を10年間実施。また、各年ですが日本への留学生を招いての英語での交流による国際理解、学習。さらに毎年1〜2名の卒業生を招いて「世界の人たる北高生を育てよう」という趣旨での講演をいただいていますが、その支援にも利用させていただこうと思っております。
皆様方からいただいた浄財をそういった形で「北高の生徒を育てる」ことに使わせていただきたく考えておりますのでご報告をし、重ねてご理解をお願い申しあげます。
実は、私、前任は大社高校の校長ですが、今朝のやくもに松江から乗ったら、大社高校の先生と一緒になりました。大社高校同窓会である「近畿いなさ会総会」がこちらと一緒な時間にあるとのことで、その奇偶さに思わず学校のこと、同窓会のことを語り合いながら、大阪に着いた次第です。
さて、今日は現在の北高の現状も報告したいと思います。お手元の松江北高校の「学校案内」は中学生と保護者たちのためにつくっているものですがご覧ください。(12P。北高の教育目標・方針、学校の概要・沿革、普通科・理数科の特色、進路、部活動、一年の学校生活、一日のスケジュールなどの概括を掲載)
それに関連し、今年の春の「進路状況」の特徴を言えば、医学部医学科に進んだ生徒が大変多く、そのぶん東大、京大などへの進学者が若干減った形になったことです。
また、「部活動」では平成27・28年と2年連続で県総体で総合優勝していましたが、今年は残念ながら大社高校に負けてしまいました(笑)。生徒たちは精一杯頑張りましたが、今年は優勝までには至らなかったということでした。
そして、この学校案内パンフレットを補う形で、「北高生の一年間、一日」に主眼を置き、「DVD」をつくりました。中間試験が終わってから私が急に生徒会に頼んだもので、生徒たちが相談しながら、「中学生と保護者向け」に自分たちの手でつくったものです。時間のない中で頑張ってくれましたが、今からそれをご覧いただきます。
(5分30秒のDVDを鑑賞) (拍手)
今、島根県の高校入試は、昭和42年度から第二志望校制をとっていたものが、今年春から出願は一校のみということになりました。それだけに、先ほど金津会長も触れられましたように「北高にはどういう魅力があるか、どういった力がつくのか」を、中学生・保護者たちに訴えていかなければなりません。
特に、2020年から大学入試の方法が大きく変わりますので、先生たちも「魅力ある、力をつけていく北高づくり」に一生懸命取り組んでいるところです。「学習と部活動の充実」に加え、「課題探求型の学習」にも取り組んでいて、例えば、「ウナギの宍道湖での養殖」に取り組むグループも出てきたりしています。
そういったことで、今年は社会の大きな変化に合わせ、「北高も新しく更に進化していかなければならない」と、校長以下思っているところであります。
皆様には、各面でいろいろなご支援をいただくことになると思いますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。
本日は、お招きいただきまして有難うございました。