第12回歴史ウォーキング　平成29年9月24日　「井伊家のお膝元・彦根を歩く」

第12回目を迎えた歴史ウォーキングは、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」に因んで、井伊家の居城彦根城界隈を散策しました。
今回は、九州熊本、長崎からの参加者もあり、総勢36名と過去最高の人数となりました。申し分のない秋晴れのもと、JR彦根駅前に参集したメンバーは、井伊直政公の銅像の前で、年長組、年少組の二組に分かれ、地元観光ボランティアガイドさんから行程の説明を聞きました。
メンバーのうち、女性お二人の姿が見えませんでしたが、後に彦根城天守見学後の玄宮園で無事一行と再会できました。聞くところによると、駅のホームで電車を待っている間、近くにいた人と話すうち、その人が島根の大田の人と分かり、同県人だということで話が盛り上がってそのまま乗車、ところが、その電車は湖西線だったそうです。乗車後も話に夢中で、琵琶湖の西をかなり行ったあたりでやっと気が付き、やむを得ずそのまま終点近江塩津まで行って、東海道本線に乗り換え、無事彦根に到着とのことでした。
お二人は思いがけず琵琶湖一周をされてご苦労様でした。それにしても、都会で同郷の人と偶然出会うのは何か嬉しいものですね。
そんなハプニングもありましたが、楽しく充実した一日を過ごしました。下記の行程を終えた後、20名ばかりは彦根を去りがたく、駅前の鉄板焼きのお店を急襲、開店準備中の店主は孤軍奮闘して思わぬ大軍の注文をこなすのに大童、お構いなしに一同は貸し切り状態の店でしばらく気炎を上げました。
念入りに計画を準備してくださった20期三好資子さんとご夫君に感謝申し上げます。

当日の行程は下記の通りでした。

午前のコース：　彦根駅　→　いろは松　→　開国記念館　→　馬屋　→　表門　→天秤櫓　→　太鼓門櫓　→　天守　→　
　　　　　　　　西の丸　→　黒門　→　玄宮園　→　井伊直弼銅像　→　表門　→　夢京橋キャッスルロード
昼　　食：　夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアの店で各自好きなお食事を楽しむ
午後のコース：　四番町スクエアの向かいの交番前に集合　→　足軽屋敷　→　芹川けやき並木　→　七曲り　→　袋町
　　　　　　　　→　JR彦根駅

	9：30JR彦根駅前に集合
駅前広場に建つ彦根藩初代藩主井伊直政公の騎馬銅像
	改めて気が付きましたが、松江藩松平家初代藩主は松平直政公でした。同じ「直政」公ですが、彦根の直政公は1561～1602、松江の直政公は1601～1666で、彦根の直政公が40歳年上です。こちらの写真は8年前に撮影したものでお顔が見えませんが、島根県庁前広場南側にある松平直政公の凛々しい騎馬銅像です。平成21年11月に66年振りに再建されました。帰省の折には、立ち寄ってお顔の方もしっかり拝見してください。（10月24日、帰省の折撮り直してきました。天空に向けた凛々しいお顔が見られます。こちらをどうぞ。）
関ケ原の合戦で功をあげ、石田三成の居城であった佐和山城を与えられました。現在の彦根へ城を移す考えでしたが1602年に死去、子らが遺志を受け継ぎ20年かけて1622年に彦根城を完成させたとのことです。
	ボランティアガイドさんから説明を受ける
城へ向かう道電柱がなくてすっきりしている
	佐和口多聞櫓
馬屋
	表門山道

	天秤櫓（右手）築城当初の「打ち込みハギ積み」反対側（左手）は幕末に修理されたもので石垣の積み方は「落し積み」
廊下橋の下で



佐和山

井伊の赤備えのイケメン侍と
	天守から東北を望む
北の方角、長浜方面
	井伊家の最初の居城があった佐和山
松江城とはかなり趣が違います。天守閣への階段は、まるで梯子のようで上り下りには一苦労でした。
	黒門山道を下る






楽々園　欅御殿

玄宮園




	昼食は、各自夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアでお店を見つけて、彦根の味を楽しみました。記者は写真の「ほっこりや」で比内地鶏の親子丼ぶりを美味しくいただきました。
足軽町（現在の町名は芹橋1,2）を散策。古地図はクリックすると大きな画像で見られます。
	松江でいうと昔鉄砲衆が住んだ雑賀町に相当する地域。これは、昔の雑賀町の地図です。これもクリックすると大きな画像が見られます。彦根の足軽町（現在の地名は芹橋1,2）も松江の雑賀町も、四方の道で区切られた一区画に16～20の屋敷が並んでいますが、大きな違いは屋敷の並びが、彦根は南北に並んでいるのに対して、松江の雑賀町は東西に並んでいる点です。すなわち、彦根は各屋敷の間口が東向きか西向きになり、雑賀町は北向きか南向きになります。町割り担当役人の考えの違いでしょうか。
芹川にかかる後三条橋を渡り、芹川沿いの道へ向かう。
	川沿いのごつごつしたケヤキやエノキの並木
河口の琵琶湖方面を臨む
	うだつのある家
古い理髪店