長い双松会の歴史の中で、日本選手権を獲得したと言えば津田晴一郎（中45）、山田寧（高9）、そして最近では辰巳悦加（現姓荒井・高51）のお三方に続く4人目となるが、先輩達は卒業後の成果であり、在学中に高校生として日本チャンピオンになったのは福田選手が初めてで、いずれにしても素晴らしい快挙である。
こうなれば、夏のインターハイ（岡山）での優勝はどうしてもゲットし、二冠を飾って欲しいと、近畿双松会の陸上部ＯＢ・ＯＧを中心に、何としても岡山まで泊りがけで応援に行こうという話になった。インターハイチャンピオンになれば、大先輩の故原 陽堅さん（7期・走幅跳び）以来、61年ぶりの悲願の達成である。
呼びかけに応じ、7/31〜8/1と何とか都合をつけて岡山まで駆けつけていただいたのは下記の方々である。
近畿から、松本耕司・清原正義（16）、岡 久夫（17）、万波迪義（19）、内藤善夫（22）、金田康嗣（29）、広島から吉岡一郎（29）、東京から中島良夫（20）、簸川角 学（28）、松江から木村隆司（16）、原 仁史（25）の11名。そして、岡山まで応援に来られた泉 雄二郎校長（26（理5））も合流されて、総勢12人の大（？）応援団が結成できた。
熱暑の中での予選から二日間の厳しい戦いで、我々も応援ボードを振って懸命にスタンドから応援した。31日の予選のレースぶりから勝利を確信した我々は、不謹慎にならぬ程度に秘かに前夜祭を開催、高校時代のクラブの思い出を懐かしむとともに、明日の勝利を祈った次第である。
そして、迎えた1日の決勝は期待に違わず、500mを過ぎてからスルスルと抜け出し、粘りに粘って後続の追走を許さず、2分4秒29の好記録（高校歴代2位）で優勝するという歓喜、感涙の時を迎える事ができた。
その模様は新聞、ネット、専門誌に詳細に掲載されたので、その一部を報告として添付させていただく。我々ＯＢも山陰中央新報の取材を受けるというおまけまでついた。
福田選手個人としても、昨年の和歌山でのインターハイでは5位と涙を飲んだだけに、今回の優勝の喜びは高校最後のチャンスをものにしたことになり、非常に大きな喜びであったと思う。心からその努力と健闘、そして一本勝負に勝った精神力を称えたい。
我々ＯＢも61年前の原先輩の快挙は誰も知らないだけに、大変嬉しかった。歴史のある学校の歴史のあるクラブに身を置いていたことの幸せを感じ、帰路の岡山駅で再度の祝杯をあげたのは言うまでもない。福田選手と北高、そして陸上部に感謝感謝である。
なお、お盆に行われた恒例の陸上部ＯＢ会で謝辞を述べた福田選手は北高生らしいと言うか、日本一にしては真に謙虚な高校生であった。 今後の活躍をＯＢとしても見守り、心から応援したいと思ったことを付記させていただき、この快挙の報告を終える。
6月26日 第100回日本陸上競技選手権はこちらで
8月1日 インターハイ
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松江から応援に駆け付けた泉校長を囲んで 祝勝会を先取りした前夜祭 |
| 応援幕を掲げる応援団 |  |
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表彰式 隣は好敵手の2位池崎愛里選手（広島舟入高） |
| 翌日（8月2日）の山陰中央新報にレース後、ＯＢが福田さんをねぎらうシーンが写真入りで紹介されました （画像をクリックすると拡大され文字もしっかり読めます） |
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翌日（8月2日）の山陰中央新報 （画像をクリックすると拡大され文字もしっかり読めます） |
翌日（8月2日）の山陰中央新報 （画像をクリックすると拡大され文字もしっかり読めます） |
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成績表
| 順位 | 選手名 | 所属 | 記録 |
| 1 | 福田 翔子 (島根) | 松江北高 | 2.04.29 |
| 2 | 池崎 愛里（広島） | 舟入高 | 2.04.85 |
| 3 | 川田 朱夏（大阪） | 東大阪敬愛高 | 2.05.03 |
| 4 | 塩見 綾乃 (京都) | 京都文教高 | 2.05.36 |
| 5 | 戸谷 温海 (大阪) | 東大阪大敬愛高 | 2.06.93 |
| 6 | 後藤 夢（兵庫） | 西脇工業高 | 2.07.20 |
| 7 | 時久 彩音（愛知） | 至学館高 | 2.07.23 |
| 8 | 高橋 ひな | 西脇工業高 | 2.11.02 |
レース動画