◆会員の著書紹介 「お賽銭はいくらがいいのか?」
                                              松本耕司(16)
38期の長谷川浩之さん(白潟小・松江三中・野球部)の著書を紹介します。

長谷川さんは公認会計士で白潟天満宮権禰宜。宮司の長男に生まれながら、早稲田大学商学部へ進学。その後、大手会計事務所での監査業務、シンガポールでの日系企業進出支援、企業の連結会計システム構築、環境及びリスクマネジメントのコンサルティングなど多岐に渡り活躍。

平成22年、原点である神社の世界に恩返しをすべく独立し、神職資格を取得。日本で唯一の「起業応援神主」として、神道の「誠」や敬神崇祖の心をもとに経営、会計の専門サービス(事業再生、M&A、コンプライアンス浸透、自治体監査)を行っている。

著書「お賽銭はいくらがいいのか?」(クロスメディア・パブリッシング社発行、1,480円)は、ストーリーでよくわかる経営と会計の実践書。大手家電メーカーの営業課長だった主人公が父の死によって(松江に)帰郷し、従業員50人の鉄工所の後継社長になるところから始まる。経理や会計には無縁だった主人公が公認会計士(著者を想定)の助言を得ながら、ホンモノの事業家に育ち会社を発展させていく過程が、時折りお詣りする神社(白潟天満宮を想定)で交わされる神様との心の会話を巧みに織り交ぜながら描かれていく。松江ならではの人名。地名も多数登場し、とかく敬遠されがちな経営と会計のポイントがわかりやすく理解できる構成になっている。

加えて、ストーリー全体を通して、ビジネスマンとしての神様との関わり方や、縁起のよい神様への接し方、そして神社での振る舞い方の説明もあり、やがて、著書名には「信仰と経営のつながり」を示す深い意味が込められていることにも気づく。

もっと早くにこの本を読んでいたら、私のビジネスマン人生ももっと変わったものになっていたかもしれないが、会員の皆様は勿論、今、ビジネスの世界に身を置かれている子どもさんやお孫さん達にも、是非ご一読をおすすめする次第。



書籍情報
著者:長谷川浩之定価:本体1480円(税別)
発行日:2015/6/15ISBN:9784844374152
ページ数:271
ページサイズ:四六判(mm)
発行:クロスメディア・パブリッシング
発売:インプレス