◆「里山歩くぞハイキング!柳生の巻」に参加して 今藤美富(高28)
入会間もない私が初参加させていただいたのは、「柳生街道・剣豪の里コース」というハイキングでした。
H24.10.21(日)行程表(9q) 近鉄奈良駅バス停(9:41発) ⇒忍辱山(円成寺) ⇒南明寺(昼食) ⇒芳徳寺 ⇒家老屋敷 ⇒柳生バス停(15:51発) ⇒近鉄奈良駅(16:40着)
お天気にも恵まれ、初参加に胸躍らせ、ドキドキ、ワクワクしながら、近鉄奈良駅「行基の像」の前に9時15分に集合しました。総勢13名の健脚揃いの皆さまとともに、私(服装、リュックなどの装備は一応健脚(そう)に見える?)も運行本数の少ないバスに乗り込み出発いたしました。車内は満員! 色とりどりのリュックサックの花が咲いていました。あらためてハイキングやウォーキングで自然やのどかさを満喫したいという人々の想いが伝わってきました。
一番後ろの席が空いていたので40分前後のバス道中も心地よく、隣の初対面の方(歴史に詳しく超健脚、20qもOK!)とも談笑できました。あっと言う間に円成寺に着き、運慶20歳頃の作品「大日如来像(国宝)」を拝観し、いよいよ自然道へスタートです。
道中、出雲弁?松江弁がちらほら飛び交い久しぶりに松江を身近に感じることができました。私の隣村の方がいらっしゃったり、叔母の嫁ぎ先の地区の方もいらっしゃいました。
コース途中で「夜支布(やぎゅう)山口神社」に立ち寄り、境内の「立磐神社(春日造り)」、その後ろにあるご神体の大きな岩を見ることができました。
曲がりくねった道の両側には、大和棟の大柳生の集落が立ち並び、自然豊かで一昔前の子どもの頃にタイムスリップしたような気がしました。皆さんと会話が弾み過ぎて、うっかり道標を見逃したりして、始終笑いが絶えない道中でした。
昼食は、「南明寺」(鎌倉時代に建立された寄せ棟造りの古刹で、薬師、釈迦、阿弥陀の3如来が安置されている)近辺でという予定でした。寺内には飲食禁止!の看板があり、少し探索して未来の別宅?(墓地)をすり抜けて小高い丘で皆さんとお弁当を広げました。ほどよい風が吹き抜けとても快く感じました。
昼食後は、「お藤井戸」(柳生の殿様が馬上から洗濯中のお藤さんと頓智問答の末、お藤さんの賢さに惚れ嫁に迎えたというロマン井戸)に願をかけ?、いよいよ待望?の急な上り坂(阪原峠)300mにかかり、憧れの柳生の里を目指しました。
途中で杖がわりの丸枝を現地調達すると、何だか私もいつの間にか健脚になった?ような気になりました。これも皆さんの助けがあったからこそだと思い、感謝しております。
坂登りの途中で、孫へのお土産を発見!(とても大きな松ぼっくり)、日が経つと松かさが開いてもっと立派になる、という教えもいただきました。少し欲張って7個、自然の恵みを分けていただきました。(ちなみに、12月のクリスマスには、白い綿、赤いフェルト帽子、緑のリボンでバアちゃん手作りのサンタさんに変身しました。)
そして、阪原峠を無事に登り切り、悠久の里柳生に着くことができました。テレビでしか知らない柳生一族の菩提寺「芳徳寺」、柳生一万石の家老、小山田主鈴の旧邸「家老屋敷」など、柳生一族ゆかりの史跡を訪ね歩きました。剣豪の里、柳生は盆地にひっそりとたたずみ、まるで小さな独立国のようでもありました。
帰路のバス発車まで少し時間があり、皆さんと茶店(昔風な喫茶店)でコーヒーまで飲めました。あっという間の一日でした。皆さんのお蔭で初参加の私でも何とか最後まで歩き通すことができました。ありがとうございました。
最後に綿密な計画をたてられ、何度もルート確認の為、この地を訪れられた幹事の方々には、感謝・感謝の一言です。そしてご一緒させていただきました大先輩の皆さま、楽しい一日をありがとうございました。
追伸:私が道中、無人野菜店で100円で買ったのは“渋柿”でした。少しショックでしたが干し柿にして実食いたしました。(笑)