高9期(昭和33年卒業)近畿同窓会

古稀二年過ぎの九期同窓会

  “還暦を更に一周して古稀を二年過ぎた”という表現が松江高校九期卒業生の年齢となっており、卒業以来実に五十四年の星霜を経たことになる。その間に九期近畿同窓会は、大阪、神戸、京都、奈良の四都市を持ち回っての開催方式で継続されてきている。近畿同窓会といっても最近の傾向は近畿のみならず、松江や東京などの他所からの出席者が多くなってきており、盛会が続いているのは嬉しい限りである。
  今回は奈良での同窓会となった。新緑が萌え立って美しい三笠山麓の「奈良万葉若草の宿“三笠”」に五月八日のこと、もと紅顔(?厚顔ではない)の美少年(?)や美少女(?)たちが全国より三十一名集結した。女性陣がとりわけ華やいで元気溌溂としており、お若く感じられるのは小生の僻み目によるものだけではないようである。
 松江高校を卒業してから半世紀を過ぎて、各人の長い人生を経てここに集ったことになる。しかし顔を合わせると長い時間経過を全く感じさせられなく、当時の腕白とお転婆を彷彿とさせられて、たちまちに懐かしさと親しみが湧き出してくる。同窓生とは実に良いものである。 
このようにお会いして人生のエールを交わすことは、今までのお互いの人生を共に称え合うことであり、それが今後の人生に向かう大きな励ましとなってくる。
 宴会後は、幹事連の好コーディネーションにより奈良散策組とカラオケ組に別れて、初夏の爽やかさ漂う古都の街に消えていった。次回は神戸での再会を約して。                                                                                                                                                                                                                           志賀 楽浪  坂本 隆男