安達宏昭さん(高43期:北31期平成4年卒業)が
市村賞「市村学術賞 功績賞」を受賞しました

去る4月27日に東京虎ノ門のホテルオークラ東京で行われた第44回市村賞の贈呈式で、当会会員安達宏昭さんが市村賞「市村学術賞 功績賞」を受賞しました。同窓会員の名誉ある受賞をともに喜びたいと思います。安達さん、おめでとうございます。

開発テーマは「高精度立体構造解析のためのタンパク質結晶化技術」で、大阪大学大学院工学研究科の森勇介教授、京都府立大学大学院生命環境科学研究科の高野和文教授との共同受賞でした。
市村賞は「リコー三愛グループ」の創始者である市村清氏の発案により財団法人新技術開発財団が主宰するする賞で、今年で44回を数える権威ある賞です。
安達宏昭さんは2005年7月に大阪大学発の創薬支援ベンチャーとして株式会社創晶を設立、今回はその代表者として受賞しました。
研究業績の概要については、新技術開発財団のホームページをご覧ください。


 
中央が安達宏昭さん



安達宏昭さんは現在までに下記のように既に数々の賞を受賞しています。

【受賞歴】

2002年  第3回キャンパスベンチャーグランプリOSAKA 優秀賞
2005年  第5回バイオビジネスコンペJAPAN最優秀賞および協賛企業特別賞
     第29回レーザー学会賞論文賞
第3回日本結晶成長学会奨励賞
2006年  第16回日経BP技術賞 大賞
第4回産学官連携功労者表彰「科学技術政策担当大臣賞」
第20回独創性を拓く 先端技術大賞 特別賞
第1回モノづくり連携大賞 特別賞
2007年  第5回日本バイオベンチャー大賞「大阪科学機器協会賞」
     DND Entrepreneur of the year 2007「フロントランナー賞」
2008年  平成20年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「科学技術賞(研究部門)」
第15回日本結晶成長学会 技術賞
2012年 第44回市村学術賞「功績賞」



この度の受賞に関し、安達さんから以下のコメントをいただきました。一層のご活躍を祈ります。

 この度は、市村賞という名誉ある賞を受賞でき大変光栄に思っております。
 受賞したタンパク質の結晶化技術は、生命科学や創薬の研究開発で必要不可欠な技術です。
 従来は、結晶成長中の溶液は静置状態が理想である、とされてきましたが我々の技術は、
 これまでの常識とは全く逆の発想で、レーザー照射による結晶核発生技術、及び溶液攪拌
 による高品質結晶大型化技術という全く新しい手法を創製したことが評価されました。
 また、これらの技術をベースに、結晶化受託を事業の柱とする大学発ベンチャー「株式会社創晶」
 (そうしょう)を設立し、創薬分野へ貢献しています。
 この受賞を励みに、更なる技術開発と事業発展を目指して、精進したいと思います。
 これからも皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。